「土方」について考える

「土方」について考える

1.吾輩は人である 名前は土方である

土方と名乗ると8割くらいの人に「珍しい名字だね」と言われる。
と同時に「土方歳三の子孫?」も殆どセットだ。
このやり取りにはいい加減嫌気がさすが、一方でこれがあることで仕事では自己紹介をするとほぼ一発で覚えてもらえることも多く、そういった点で言えば得をしていのだろう。

度々ネタにさせてもらっている土方歳三だが、僕自身そこまで幕末に造詣が深いわけではないので新撰組の鬼の副長ということ以外本人の人となりなどよく知らない。
最近ゴールデンカムイを一気読みしたことで土方歳三に親近感を覚えているので、土方歳三のこと、及び自分の名字のルーツについて改めて調べてみようかと思った。


2.土方の基本情報
まずは姓としての土方について基本的な情報を確認していく。
土方さんは現在全国に11,600人おり、名字の人数ランキングでは1,453位らしい。
決して一般的な名字ではないものの、初対面の度に珍しいねと言われるほど大変珍しいというわけでもなさそうだ。

地域別に見てみると、東京都におよそ5,700人と全体の半分、次いで神奈川県と愛知県に1,500人ずつ程度と上位3都県で8割近くを占めている
さらにミクロに見ていくと、地域あたりの土方さん比率が高い市区町村トップ5は、多い方から順に東京都日野市、東京都西多摩郡奥多摩町、東京都青梅市、神奈川県中郡大磯町、東京都国立市

やはり我が故郷大磯町も絶対数では多くないものの、自治体人口あたりの比率ではそこそこ上位に入っている。
土方歳三のルーツと言われている日野市、及び隣接している西東京が上位に入る中では大磯の存在は異質だ。


3.土方歳三について
新選組鬼の副長として知られる土方歳三は、函館で命を落とすまで生涯妻がいなかったとされる。
土方歳三に最も近い子孫の1人であるとされる、日野市にある土方歳三の記念館の館長は、土方歳三の兄土方喜六の子孫である。

一方で、土方歳三は当時かなりのイケメンで、かつ剣の達人であったこともありモテモテだったらしい。
妻を娶ることはなかったが、子供がいなかったかどうかについては不明で、実際に京都の舞妓との間に子供をもうけた事実があるようだ。
(その子供は生後すぐに亡くなってしまったようだが…)
土方姓ではないだろうが、史実に残っていない土方歳三の実子がいてもおかしくはない。

そのようなこともあり、レーシングドライバーである番場琢は自身が土方歳三の直系の子孫であり、ひいひいおじいさんが土方歳三であると名乗っている。
(これについては証明のしようがないので審議は不明…)

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イケメン?



4.自分自身について
僕の実家の大磯町は、みなさんもちろんご存知の通り日本で最初に海水浴場が開かれた場所とされており、その海水浴場を開いた人物である医者の松本順は新選組と関わりがあったとされている。
(開いた当初は海水浴は医療行為の一環という位置づけであった)

松本順は新選組のかかりつけ医として週2回往診をしていた時期もあったという。
土方歳三の手術をした事もあるらしく、前述している通りもし土方歳三がとてもプレイボーイで松本順の診察ついでに街で遊ぶことがあれば大磯には土方歳三の子孫が生まれているかもしれない。
(真偽は全く不明)

ぼく自身生まれてこの方土方として生きてきて、両隣の家はもちろん土方だし、僕の住む虫窪という集落には100人程度は土方が住んでいると思う。
日野市の土方よろしく、土方の姓のルーツは恐らく土方歳三が関わっているであろう。
(うちの実家の家紋も土方歳三の家と同じで左三つ巴紋である)

しかしうちの祖先については、過去うちの墓がある近所のお寺に家系図を保管していたようだが、数十年前にお寺が火災にあった際に家系図は燃えてしまい、真実は永久にわからなくなってしまっている…。


5.さいごに
色々書いてきたが、今回土方について調べてきて一番の衝撃を受けたのは小沢真珠の本名が土方典子だということだ。
これからは「土方歳三の子孫?」と聞かれた際には「いいえ、小沢真珠の弟です」と言うようにしよう。
以上


◯次回更新日:10月14日(水)まで