サメについて考える

1.サメと人間
サメは今も昔も人々の恐怖の対象として皆に忌み嫌われる存在である。
砂浜に出現したらしばらくその海水浴場遊泳禁止になるし、サメは誰彼構わず襲う危険のものと思われている。

しかし、それは誤ったサメのイメージで、サメは基本的に温厚な性格をしており好戦的なサメの種は非常に稀で滅多に人を襲うことはない。
ショッキングなサメ映画と、数少ない凄惨な事件のせいでサメの立場が悪くなってしまっている。
そんなサメの冤罪を証明するためにいろいろ考えていこう

かくいう僕はサメが結構好きだ。
あのシャープなボディも、海の中で水の抵抗を減らす為のザラザラな鮫肌も、大型ザメのあまりに鋭すぎる歯もクールでかっこいいと思う。
僕が水族館に行った時には見るのに最も時間をかける魚種のうちの一つだろう。
僕の記事を読んでサメのイメージが少しでも変われば幸いだ

※今回は沼口麻子著 ほぼ命がけサメ図鑑を大いに参考にしています。


2.サメのについてのいろいろ
◯サメは人を襲う?
前述している通りサメは世間一般的には危険な存在として知られている。
実際に人がサメに襲われ怪我をしたり、もしくは亡くなってしまっている事件も起きている。
(サメが人を襲った記録については「国際サメ被害目録」というウェブサイトにまとめられている。)
それによるとこれまでの被害件数が最も多いのは「ホオジロザメ」次いで「イタチザメ」、「オオメジロザメ」と続く。
日本での報告が多いのはイタチザメで、ホオジロザメも数件は報告がある。

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イタチザメはイケメン

人がサメに襲われる機会はサーフィン中が多く、そもそもサメがなぜ人を襲うのかといううと、人を食べてやりたいと思っているから…、ではなくサーフボードにまたがる人がサメの好物であるアザラシやウミガメに似ているからであるようだ。
また、潜水して漁をしている最中に襲われるケースもあるが、これは漁師がもつ魚や貝などの漁獲物の臭いに誘われたからである。

サメが人を襲うのはいろいろな不運な偶然の重なりによるもので、決して襲いたくて人を襲っているのではない。


◯サメと映画
古くはJAWSに始まり、現在まで数多くのサメの映画が作られてきた。
しかし、JAWSは名作として現代まで語り継がれてきているが、何故かサメ映画は軒並みB級映画扱いされているものが多い。
サメ映画は作品として作りやすいのか、なぜだかわからないが数多くの謎のサメ映画が多く作られている。
ここで、色々なサメ映画を紹介しよう。

・JAWS2、JAWS3、JAWS4
監督はスピルバーグではない…。そういうことだね

・シン・ジョーズ
某怪獣映画のインスパイア、インスパイアし切れているのかはなぞ

・ジュラシックジョーズ
言わずとしれた名作映画のパロディ

・鮫の惑星
出てくるのは猿ではなく鮫

・ダブルヘッドジョーズ、トリプルヘッドジョーズ
頭が増えればおそえる人も倍!

・シャークネード1〜4
これは見たことあるけど意外と面白い

メガシャークVSジャイアントオクトパス、クロコザウルス、メカシャーク、グレートタイタン
なんかもうわからない

昼のロードショーでやっていそうな映画で、色々と訳のわからない映画たちだが、B級程度には意外と見たら面白い。
僕ももう少しサメ映画を嗜んでみようかな。


3.サメを食べる
サメを食べるといえば、最も我々に馴染みのあるものはフカヒレだろう。
(とはいえ僕は一般庶民であり、姿煮も食べたことがないのでそれほどフカヒレとは縁がないが…)

僕も今回初めて知ったが、フカヒレにも色々とランクがあるらしい。
フカヒレとして一番流通しており、最も一般的なものはヨシキリザメのフカヒレで、(フカヒレで有名な気仙沼で作られているものも多くがヨシキリザメのフカヒレ))ネズミザメ、アオザメ、ウバザメの順に価値が高くなる。ウバザメに至っては絶滅を危惧された魚種として現在では食用での漁獲は制限されている。
一般消費者がウバザメのフカヒレを食すことは現在非常に困難だろう。

横浜中華街の老舗中華料理店、招福門には1.5mもあろうかというウバザメのフカヒレがある。
これは、現在の価値でいうと最低でも数百万、下手したら1,000万を超える価値があるそうだ。
希少性が非常に高いこともあり現在は料理として提供はしていないようだが、いつかは僕も食べてみたいものだ。

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ウバザメは最大7m近くの大きさになる


また、こちらは僕も全く経験がないがサメの身はすごく美味しいらしい。
東北地方、特に青森では比較的一般的にサメが食用で流通しており、スーパーにはサメの切り身が売っているという。
アブラツノザメという70cm程度のサメは青森で最もポピュラーに食されているらしいが、これが非常に美味なようだ。
生の刺し身でももちろん、フライなどで食べても非常に身が柔らかく上質な白身魚といった感じらしい。
よく言われることだが、適切な温度管理無しに時間がってしまうと身からアンモニア臭がしてきてしまうことから、東京などの遠方ではあまり流通しない。
非常に残念だが、稀に都内でも肉のハナマサでは仕入れているようで、見かけたときは是非買ってみたい。

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かわいい


4.最後に
サメは4億年前から今とそれほど変わらない姿で生き続けてきており、たかだか数百万年しか歴史のない僕たち人間よりもすっと長生きだ。
地球上の大先輩のことを僕たちはまだまだ知らないことばかりで、もっと知りたいと思う。
まずは手始めとしてサメ肉を食べて見たいと思う。
皆様も機会があればぜひサメを味わってみて欲しい笑


◯次回更新日:9月16日(水)まで